心のつぶやき、独り言は幸福のカギ
心のつぶやきが、人生に大きな影響を与えると言われているのはご存知ですか?
ここでいう心のつぶやきとは、脳内会話やセルフトーク、マインドトークとも表現される、他人には聞こえない脳内に浮かんでくる言葉。独り言。
頭の中で愚痴を言ったり、自分を責めたり、相手を評価したり、とぐるぐると巡る思考パターンも含みます。
ただ、思考のほとんどは非言語的なもの、言語化されるのはごく一部です。
つまり言語化される思考は、意識の中では氷山の一角ということです。氷山のほとんどは、無意識の海の中に沈んでいます。
その海のような無意識にアプローチするための方法として、瞑想、禅、ヨガ、NLPなどがありますが、
ここでは意識に上がってくる言語化された思考に焦点を絞って、人生を好転させるシンプルな方法を名言を交えてご紹介していきます。
自分の一番の話し相手は自分自身
研究によると、人は1日に6万から8万通りもの考えを頭の中で処理しているのだそう。
実は人間の一番の話し相手は自分自身なのだ。
頭の中は、誰にとっても心地よいプライベートな空間だからだ。誰もが多くの時間を自分としゃべって過ごしている。
出典 「あなたはあなたが使っている言葉でできている」
ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)
私たちはいつも、自分に対して頭の中で「そんなのは違う」とか、「負けるもんか」とか言いながら生きている。
頭の中に自動的に浮かんでくる思考にはほとんど無反応なのに、自分が重視する思考には過剰に反応する。
何が重要で何が重要じゃないかなんて、最初から決まっているわけじゃないのに!出典 「あなたはあなたが使っている言葉でできている 」
ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)
普段、頭の中を巡る大量の考えの多くが、結論の出ない無意味なものやネガティブなものだとしたら。
その影響は計り知れません。
ネガティブになりがちな脳内会話
脳内会話には人それぞれパターンがあり、そのパターンを変える事で、行動も変わると言われています。
通常、人は放っておくと、ネガティブな思考パターンに陥りがちで、気づくとネガティブなセルフトークがループしていることが多くあります。
過去の失敗、人とケンカしたことの後悔、相手の欠点を不快に思う、不満、自分を責めたり、やっても無駄だと思うことなどなど。
この否定的なセルフトークによって、ネガティブ体験を何度も脳内でイメージしてしまい、頭の中はネガティブ思考に支配されてしまいます。
セルフトークの多くが、このようにネガティブなものや結論の出ない無意味なものだった場合、それを処理する脳への影響は大きいですよね。
この「マインドトーク」に頭の中が支配されてしまうと、例えば生活の中で「嫌味を言われた」「小言を言われた」「怒られた」と言った決して気分的には良くない状態が発生した後も、自らの心の中で嫌な思い出や言葉だけが頭に残ってしまって増長されてしまう。
簡単に言ってしまえば、「妄想」が膨らんで自己を失わせてしまう事が「マインドトーク」に支配されてしまった状態と言っています。その結果、「自己嫌悪」に陥ったり、過剰反応をしてしまったり、現在社会問題にもなっている「キレやすい」と言った問題を引き起こす原因にもなります。
人間の脳のはたらきをくわしく調べると、客観的な「真実」は存在しないことがわかる。受け取ってきたすべてのメッセージを保存する脳の部位は、たびたび言われたことを受け入れるだけだからだ。そして、受け取った中で最もインパクトの強いメッセージを再生する。つまり、脳は受け取ったメッセージが真実かどうかに関係なく、それを「真実」として再生するのだ。
出典 「セルフトーク超入門 心の中のつぶやきを変えれば、人生が変わる」
シャド・ヘルムステッター (著)
あなたが本気であろうとなかろうと、ネガティブなことを繰り返し言ったり考えたりすると、脳がそれを本気で受けとめ、それを真実だと思ってしまうからだ
いったん脳がそれを真実だと思ってしまうと、たとえそれが真実でなくても、あなたにとっては真実になる。出典 「セルフトーク超入門 心の中のつぶやきを変えれば、人生が変わる」
シャド・ヘルムステッター (著)
” ネガティブな心のつぶやきを信じ、あたかもそうであると受け止めてしまうということなのです。
ということは、日々脳内でネガティブな会話をするということは、百害あって一利なし。
なりたい自分の方向に向かうのであれば、ポジティブな言葉をかけてあげたほうが断然いいわけです。
自分にどんな言葉をかけるかで人生が変わる。
ただ動こう。思考は脇において進もう。
出典 「あなたはあなたが使っている言葉でできている」
ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)
ネガティブな言葉が浮かんできたら
自分とポジティブな会話を行えば、気分が良くなり、自信が増し、生産性が高まるといった好影響が出ることが次々と解明されている。
ハート教授の研究から分かるように、言葉は幸せな人生を送るためのカギになる。
ところがその逆もしかりで、自分とのネガティブな会話は気持ちを落ち込ませ、絶望を招く出典 「あなたはあなたが使っている言葉でできている 」
ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)
まずは自分の心の中でセルフトーク が始まっていることに気づきましょう。
今までの習慣でネガティブな言葉が浮かんできてもへこむことはありません。
ネガティブな言葉に気づいたら、ポジティブな言葉に変換し、それを頭の中で繰り返し発してみるといいようです。
ポジティブ変換の例え
あいつ、理屈っぽいな。
あいつはロジカルだな〜。
旅行が雨で最悪だ!
雨でしか見られない景色が見れるかも。
仕事でミスっちまった。
ミスしたおかげでこの方法ではうまくいかないことを知った。成功への貴重な経験をしたな。
ケガしちまうなんて、ついてないな。
ケガだけで済んでよかった。
ことばのチョイスは人生の質を左右する
思うだけで楽しかったり、ワクワクしたり、ときめいたり、癒されたりする言葉をかけてあげてください。
更には叶えたい夢、達成したい目標など、なりたい自分をイメージして、そのイメージに沿った言葉や口ぐせを意識して変えてみてください。
例えば「ついてないな」と心の中の自分が呟いていたら、ついてる自分やなりたい自分を強くイメージし、ついてる!とセルフトークし脳にインプットするのです。
自分と何を話すかが人生の質を決定的に左右するということが、神経科学や心理学の研究で証明されてきている。
自分とポジティブな会話を行えば、気分が良くなり、自信が増し、生産性が高まるといった好影響が出ることが次々と解明されている。
ハート教授の研究から分かるように、言葉は幸せな人生を送るためのカギになる。
ところがその逆もしかりで、自分とのネガティブな会話は気持ちを落ち込ませ、絶望を招く出典 「あなたはあなたが使っている言葉でできている」
ゲイリー・ジョン・ビショップ (著)
うれしいこと、楽しいことなど、いいこと(幸運)を期待すると脳はときめきます。
では、脳にとって幸運とはなんでしょうか
幸運とは脳がつくりだすイリュージョン(幻想)です。
そして脳が感じる幸運は、言葉で呼び込めます
だから幸運を呼び込めるかどうかは、あなたが使う言葉で決まるのです出典 「脳がときめく言葉の魔法」
茂木健一郎(著)
人間の感情の大部分が思考から生み出されているのなら、感情をコントロールするには思考をコントロールすればいい。
もっと言うなら、心の中で思い描く文章、つまり自分との会話に使う言葉を変えればいい。
そもそも感情はそこから生まれているのだから引用 現代心理学の父の一人と呼ばれるアルバート・エリス(アメリカの心理学者)
大切なのは、つらいときに「なんて不幸なのだ」と思うのではなく、「がんばる機会が得られて運がいい」と思うことなのだ
引用 マルクス・アウレリウス(ローマ皇帝、ストア派の哲学者)
自分との会話が変われば、のちの思考や行動に影響を与えて、きっと未来の幸せを呼び込んでくれるはずです。
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