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ことば辞典

天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

「天の時は地の利にかず、地の利は人の和にかず」

この言葉の意味は、
「事を成すには、天が与えてくれた絶好の機会であっても、地の利がなけれはうまくいかない。地の利があっても、人の和がなければまた成就することができない」ということ。

戦略が成功する3条件と言われているもので、中国戦国時代の儒学者である孟子もうしの言葉。
『孟子』公孫丑こうそんちゅうという書に記されています。


人々によく使われていた言葉で、日本で「天の時・地の利・人の和」ということわざになりました。

孟子(もうし)

紀元前372年生− 紀元前289年没。
孟子の「子」は先生という意味で、尊称。
孔子の孫である子思の門人に学業を受けたとされ、儒教(とくに朱子学)では孔子に次いで重要な人物とされる。そのため儒教は別名「孔孟の教え」とも呼ばれる。
言行は『孟子』(もうし)にまとめられている。
「人間は生まれながらにして善である」という性善説を主張し、仁義による王道政治を目指した。

天の時・地の利・人の和

天の時とは
チャンス。ちょうど良いタイミング。

地の利とは
地勢の有利さ、自分(組織)が置かれている環境(組織の強み、情報、スキル、資源、実力など)のこと

人の和とは
人脈を含めた良好な人間関係。信頼関係。結束。

すなわち、何かを達成しようとする時に大切なのは、まずは周りの人との信頼関係があり結束力があること。
その上で、適切な情報、環境、ポジションを確立し、そしてタイミングを逃さないことと言えます。

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