プロフィール
本田 宗一郎(ほんだ そういちろう)
ホンダ(本田技研工業)の創業者。
1906年(明治39年)11月17日 – 1991年(平成3年)8月5日(享年84)
静岡県磐田郡(現・浜松市)で鍛冶屋の長男として生まれる。
高等小学校を卒業後すぐに上京して自動車修理工場ででっち奉公を始める。
弟子の中でただ1人のれん分けを許され、21歳の若さでアート商会浜松支店を開業。
1948年本田技研工業を創立。
オートバイとF1で共に世界を制覇。1973年社長引退。
チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを怖れろ
人間死ぬときは、金も名誉も関係ないはずだ。なまじ金持ちになったりするから、家庭や兄弟が悶着を起こしたりする。死ぬまで金に執着したり、金の力に頼らなきゃ何もできない人間は不幸だと思う。別に金持ちになりたくて働いていたわけじゃない。仕事が面白くて仕方がなかったんだし、遊びたいために、一生懸命に働いた結果、会社の若い連中もついてきて、今日まで発展してきたんだ。
年寄りが経営者であり続けるなら、せめて若い人の悪口を言わないという保障をしてほしい。もうひとつの注文は、時代の変化を勉強すること。やってみると、それが年寄りにとっていかに難しいかが良くわかる。徳川時代のように変化がほとんどない時代には、知恵なり経験則を持っている老人が長老として威張っていられた。現代は、あんまり世の中が進みすぎるものだから、わからないことだらけ。
百のうち九十九は失敗する。われわれは勝負師ではない。負けても何が原因で負けたのかを追求することに意義がある。私はたえず喜びを求めながら生きている。そのための苦労には精一杯に耐える努力を惜しまない。
人間にとって大事なことは、学歴とかそんなものではない。他人から愛され、協力してもらえるような徳を積むことではないだろうか。そして、そういう人間を育てようとする精神なのではないだろうか。
人間、生をうけた以上どうせ死ぬのだから、やりたいことをやってざっくばらんに生き、しかるのち、諸々の欲に執着せずに枯れ、そして死んでいくべき、という考え方だ
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