「おやつ」の語源は時刻から
江戸時代、1日2食が一般的だった頃、農民など働く大人たちが体力維持の目的で休憩時に団子やいもなどを摂り、これを中食、間食などと呼んでいました。
江戸幕府の第8代将軍・徳川吉宗の時代になると、砂糖の国内生産が奨励されたそう。
丁度その頃から「おやつ」の言葉が出現するようになったようです。(Wikipedia参照)
和時計の時刻で「八つ時(やつどき)(午後2時〜3時頃)」に食べていた軽食が「おやつ」の語源のようです。
明治時代には時刻の数え方が変わり、一部で「おやつ」を「お三時(おさんじ)」と呼んでいたようですが、定着はしませんでした。
8月2日はおやつの日
毎年8月2日はおやつの日です。
おやつ文化の向上を目指す、一般社団法人の日本おやつ協会により認定・登録されました。
コミュニケーションツールでもある「おやつの力」を広めることが目的で、「お・や(8)・つ(2)」と読む語呂合わせから、この日を選んだようです。
世界各地でいろいろ、おやつタイム
英国の上流階級で生まれたアフタヌーンティーは、午後3時〜4時頃。
フランスのカトゥルールは「4時」という意味でもあり、「おやつ」をあらわす時間になっています。
スペインのほかアルゼンチンなど南米の国々は夕食をとる時刻が遅いため、午後5時頃にメリエンダと呼ばれる間食をとる習慣があります。
大好きなあのおやつ・デザートの語源
パフェ
完璧を意味する「パーフェクト」からきている。
「パフェ」の語源は、完璧を意味する「パーフェクト」。
フランス語のパルフェ(parfait)が由来だといわれています。
パルフェ(parfait)は英語のパーフェクト(perfect)と同じ「完璧な、完全な」という意味。
このうえない完璧なデザートを目指し、20世紀初頭にフランスで作られたのが最初だそう。
ティラミス
ティラミス「Tiramisù」はイタリア語で「私を元気付けて!」」という意味。
ほろ苦いコーヒーの香りと、程よい甘さのクリームは、まさに大人のデザートとして、1990年、女性情報誌であるHanakoが取り上げられたのを機にブームになりました。
チョコレート
アステカ民族の言葉であるナワトル語で「苦い水」という意味のショコラトル(xocolatl)が変化したとする説もあるようですが、一方でナワトル語でチョコレート飲料はカカワトル(cacahuatl)「カカオの水」だったという説もあり定かではありません。
当時このチョコレート飲料は、嗜好品または薬用、強壮用として飲用された飲み物で、固形ではなく甘くもありませんでした。
15世紀まで、その原料となるカカオは「神様の食べもの」といわれ、貨幣として流通するほど珍重されていました。
1528年、フェルナンド・コルテス将軍が、メキシコからカカオを持ち帰ったことで、ショコラトルはスペインから、ヨーロッパ全土に広まっていきます。
LOTTEのサイトより
チョコレートが、日本で初めて販売されたのは1877年(明治10年)頃です。
当時の新聞には、チョコレートは漢字で「猪口令糖」と表現されていました
大福
大福餅の歴史は古く、室町後期頃には丸くてふっくらした形がウズラに似ていることから「鶉餅」と呼ばれていました。
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現代の大福と比べると大きなもので、味は塩味。
腹持ちも良いので「腹太餅」とも呼ばれていました。
1771年(明和8年)、江戸・小石川箪笥町の未亡人おたよが、あんこを砂糖で甘くし、餅で包んだ特大の鶉餅を作って「腹太餅」という名で売り出しました。
これが大人気になると、食べやすい小ぶりの大きさにし、「大腹餅」という名前に改めました。
その後、大腹の腹の字は、佳字の福に書き換えられ、「大福餅」となりました
ぼたもち・おはぎ
春は「ぼたもち」といい、秋は「おはぎ」と季節で呼び名が変わります。
春は牡丹の花が咲く季節。
春のお彼岸に、神仏や先祖へのお供えものとされた小豆餡の様子を牡丹の花に見立てたことから「牡丹餅」と呼ばれました。
同様に秋は萩の花が咲く季節。
秋の彼岸に、お供えされる小豆餡の様子を萩に見立てたことから「御萩」と呼ばれるようになりました。
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