季節の言葉|お中元

お中元 ことばの雑学
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夏の風物詩であるお中元

お中元とは

お中元は、お世話になっている方への日頃の感謝の気持ちを伝える夏のご挨拶です。
末永くよろしくお願いしますという意味を込めてギフトを贈ります。
お中元は職場での取引先や上司、お稽古事の先生や恩師など、目上の方に贈ることが一般的です。また離れて住んでいる家族や、義理の両親に贈ることもあります。
最近では、友人への気軽なサマーギフトとして贈る方や、自分用として贈る方が増えているようです。

公務員の方や一部の民間企業では、お中元のやりとりがあらかじめ禁止されている場合があります。企業の傾向としては2000年代以降、個人情報保護や上司・部下の癒着防止などの観点から、社内外ともにお中元やお歳暮などのやりとりを全面的に規制する会社があるようです。

公務員の方や一部の民間企業では、お中元のやりとりがあらかじめ禁止されている場合があります。
企業の傾向としては2000年代以降、個人情報保護や上司・部下の癒着防止などの観点から、社内外ともにお中元やお歳暮などのやりとりを全面的に規制する会社があるようです。

お中元の由来

中元とは道教の三官信仰の行事の一つで、旧暦7月15日のこと。
この中元に慈悲神様を祀る風習がありました。
この祭りに仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が結びつき、お盆の供物を親戚などに届けるようになったのが、お中元の由来とされています。
江戸時代には盆の礼として、商い先やお世話になった人に贈り物をする習慣へと変化し、感謝の贈り物をする中元という意味として広がりました。

お中元を送る時期

お中元は1年の上半期の区切りである7月から8月の間に贈るものですが、地域によって細かな時期が異なります。
送り先の地域の習慣に合わせた時期に贈りましょう。

お中元は、東日本は7月上旬~15日まで、西日本は7月中旬~8月15日までが一般的です。
最近では全国的に、贈る時期が重なる7月上旬から15日に贈ることが多いようです。
地域のお中元を贈る時期を過ぎてしまった場合には、暑中御見舞い、残暑御見舞いとして贈ると失礼にあたりません。

相手のお家まで持参することが正式とされているお中元ですが、近年では購入先から発送するのが主流となっています。
2021年のコロナ渦では、人と人との接触を控えなくてはいけないので、配送することが相手への配慮になり、常識となりそうですね。

配送する場合には、送り状を書いて事前にお中元が届くことを相手の方に伝えるのがマナーとされていますが、家族など親しい間柄の場合は、お電話でも問題ありません。
なお、送り状(添え状)の文例はこちらが参考になります。(外部リンク)
「手紙の書き方大事典」
「ギフト専門店シャディ」

お中元で喜ばれるもの

日々の生活ですぐに役に立つ日用雑貨、ビールやお菓子、そうめん、調味料などのギフトは、人気の定番商品です。
また夏の旬のフルーツであるメロンやマンゴー、ぶどうなども定番です。


最近では、厳選素材を使ったお取り寄せグルメや、ご当地ギフト、健康志向のものなども人気のようです。

一番大切にしたいのは相手の好みにあった、喜ばれるお中元ギフトを選ぶことです。
たとえば毎日晩酌している方には、お酒やおつまみを。
幼いお子さんがいる場合は、家族全員が楽しめる冷菓のギフト、
熟年のご夫婦には、グルメギフトなど。
事前に相手の好みや家族構成を聞いておくことも大切になります。
お酒が飲めない人にビールを贈ったり、コーヒーが苦手な人にコーヒーセットを贈ることのないようにしましょう。

お中元に控えたい品物

お中元やお歳暮には贈ってはいけないと言われている品物があります。
相手へ嫌な思いをさせないよう、お中元に相応しくない品物を確認しておきましょう。

1)現金・商品券
現金や、現金に代わる商品券は「金銭を恵む」ような意味合いがあり、相手へ失礼にあたります。

2)履き物
靴やスリッパなどの履き物は足で踏みつけることを連想させる贈りもののため、お中元には向いていません。

3)下着・靴下
相手が着るものに困っているという意を暗示させ、恵んであげるという意味合いを持つことがあるため。

4)ハンカチ
ハンカチは和語で「手巾(てぎれ)」と書くため、日本語の「手切れ(縁を切る)」という言葉を連想させるため。

5)刃物
モノを切る刃物は「縁切り」を連想させるため。
一方で、古来「魔を断ち切る献上品」として扱われてきた歴史もあり、絶対に贈ってはいけないわけではないようです。

6)4、9など語呂合わせに関係する物
4は「死」、9は「苦」と連想するとして、日本では忌み数とされています。
例えば櫛は「苦死」と発音の縁起が悪いので、贈りものとしては向きません。

お中元のその他のマナー

お中元は、日頃の感謝を伝えるあらたまったギフトなので、熨斗(のし)をかけるのが一般的です。
紅白の蝶結びの水引をかけて、表書きには「御中元」と書きます。

お中元は、「これからもよろしくお願いします」という意味も込めて贈るものなので、もし今年お世話になった方に、今年だけお中元を贈りたい場合には、表書きを「御礼」として贈るのがおすすめです。

お中元は「お祝いごと」ではないため、贈る側、贈られる側のどちらかが喪中の場合でも差し支えありません。
先方が喪中の場合、四十九日の忌明けが過ぎてからがよいので、もし忌明けがお中元をお送りする時期以降の場合には、暑中御見舞いや残暑御見舞いとします。
その際は 紅白の水引などのおめでたい熨斗は避けて、白無地の紙や短冊をかけて贈ります。


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